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だから決めた。あの時に花のような笑顔を守り続けると。
どんな時でも支えていく事を必死になってやろうと。
その袋の中には、あの時と同じ手紙が入っていた。
それから、会えなかった間の手紙も入っていた。
この瞬間本当に好きなんだと感じた。悪魔な人でもこんな自分を愛してくれていると実感が出来る。
俺が…ちゃんと側にいるんだ。
涙を流さぬように。
のあの、笑顔を壊さぬように。
手を離さぬように。
「どうしたの?
ボーっとして。」
「いや…。
昔の事を思い出していただけ」
珍しそうにこちらを見ている。分かってるさそんな事はとうの昔に誰にも知られたくない過去くらい、だんだん薄れていくけど残っていた気持ちも想いすら何らかの原因で全てが壊れ崩れる。
あの日に見たのあはのあじゃあなかった。
記憶の中の、のあ。
崩れ落ちたのあ。
時間が止まったかのように一秒が苦しくなる。
心臓が止まるくらい苦しくて苦しくて。泣きたくても驚きすぎて助ける事が出来なかった。
ごめんね…のあ。
俺は弱い人間だ。
大切な大切なのあを守る事も出来ない俺は嫌いか?
のあ…………。
君だけは絶対に離しはしないよ。
大人になった今でもこんな気持ちにさせる。
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