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この部屋が誰の家なのか解らぬまま俺達は奥に通された、中に入り俺は驚きのあまり声を失った。
な【何だここ!?組事務所か?】
そこは普通の家と言い難いものだった。
窓際には社長室に有るような机、その前にソファーと高そうなテーブルが置かれソファーの後ろにガタイの良い男達が並んでいた。
な【ヤバイ殺される!!】
俺は内心メチャクチャビビっていた。
か「お久しぶりです、今日は紹介したい者がいまして」
かずまが口を開いた。
するとソファーの後ろにいた1人の男が口を開いた。
男「かずまさん、どうぞお掛けになって下さい」
か「はい、失礼します」
俺達はかずまと俺だけが座り、しずまとタモさんはソファーの横に立っていた。
そして目の前に細身だが頭の良さそうな男が座った。
か「八木さんコイツが紹介したい者です、俺の従兄弟でガキの頃から面倒見てるんですが。名前は『なお』です」
その男は八木という名前らしい、八木さんは俺の方に目を向けると俺を見ながらかずまに話し掛けた。
八木「で、この少年を紹介してどうすんだ?」
か「はい、コイツも今年から中学生なんで色々と面倒を見て貰いたいんですが?」
な【えぇ!??何この展開、意味解らん!何でヤクザに面倒見て貰うの??】
俺はいきなり組事務所に連れて来られたのと、ヤクザに面倒を見て貰うというありえない状況の中でパニくっていた。
八木「それは構わないが、当の本人はどうなんだ?」
いきなり話し掛けられ俺はハっとした。
な「はぁ、面倒見てくれるならありがたいね」
俺はいきなりの事でおもいっきりタメ語で話してしまった。
八木「ほう、かずまでさえ最初はまともに話せなかったのに、お前は度胸あるな(笑)」
八木さんが始めて笑った、笑うと普通のお兄さんの様だった。
か「コイツ、バカなんですよ(笑)」
な「何?誰にバカ言ってんだ、」
か「解ったって」
八木「ははは、お前ら面白いな(笑)気に入ったよ!名前はなおだったな?」
な「はい!」
こうして俺は何故かヤクザの知り合いが出来た
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