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ブー
私は口にふくんだ清涼飲料水を思いっきり吐き出した
なんてこと言うんだこいつ…
今一瞬自分が女だってこと忘れたぞ
汗を拭くタオルで口の周りを拭いて、その辺にあったトイレットペーパーで吐き出した床の清涼飲料水を拭いた
ってかなんで体育館にトイレットペーパーが?
まいっか
私は一度トイレットペーパーを睨んだが、すぐに視線を彼女に戻してトイレットペーパーを後ろに捨てた
「ちょっと!それどうゆうこと?」
もしも後ろから押されたら彼女と唇と唇がくっついてしまいそうだ
「えっと
皐月君に彼女ができたらしいの!」
「あ~ごめん!耳が詰まって聞こえなかったみたいだわ!もう一回言ってくれる?」
私は二本の小指を耳の穴に入れると中で軽くねじって出した
「だから!皐月君に彼女ができたの!」
「ぱーどぅん?どうやら
あんたも耳の調子が悪いみたいね…」
私は小指の爪をチェックすると彼女の耳の穴に小指を突っ込んだ
「キャー!ちょっと止めてよ!耳掃除なら昨日したわよ!」
「そうかいそうかい!きっと自分でやったから重要なところが取り忘れしてたのよ!ほら!私がやったげるわ!」
「キャー!」
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