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夕方の紅く染まった教室に、2人の男女が楽しそうに笑いながら喋っている。
「 ぁっ…朔…明日…って…暇?」
朔<サク>と呼ばれた男子生徒が、首を傾げて唸る。
だがすぐに笑みを浮かべた
「明日かぁ~……まぁ暇かな」
---朔とは、小学校から今までずっと同じクラスの男友達…
だった…
「ほんと!!
ぢゃぁ明日、ストリートパークに1〇時ね!!」
「ぉお!
でも…何か用事でもあるのか?わざわざストリートパークなんかに……」
「それゎ…明日言うから!」
タイミングよく、下校前のチャイムが鳴る。
「あっ……ぢゃぁ~明日ね!」 チャイムが鳴り終わると同時に、未兎は鞄を持ち別れを告げた。
「おう!気ぃつけろよ~」
朔は手を振り、 未兎を見送る。
―――朔はずっと同じクラスの男友達……だった
過去形にしたのは、もう男友達として見れないからだ。
恋愛感情を持ってしまったから――――
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