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少年の名は【成瀬 一樹】
12月8日生まれの高校3年
身長は174cm
髪は赤と茶色のメッシュをいれたウルフスタイル
某有名大学に既に推薦が決まるほどの頭であり、しかも合気道の師範代にまで登り詰めているような腕の持ち主である。
正に文武両道とは一樹の為にある言葉である。
しかし、
全てにおいて完璧な人間なんて
者は居るはずがない。
もちろん一樹も例外ではない。
彼の場合は、容姿・能力は共に問題ないのだが、問題なのは性格なのである。
幼い頃は口数が少なく、他の子より秀でている部分が顕著に現れていたため
いい意味でも悪い意味でも、一目置かれる存在として見られていたために、
現在は口が悪くなり心を通わせれる親友という者がいない。
しかし、そんな一樹にも幼なじみがいて
その幼なじみだけは、友達として接してくれた唯一の大切な人であった。
だが無情にも今日、幼なじみの誕生日祝いを買いに行った帰りに突然の風により外れた看板に押され…死んだ。
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こう考えていくと、
俺の人生って何だったんだ?
確かに両親に喜ばれるいい子供だったかもしれない、しかしそれでいいのだろうか?
一般に言う親の引いたレールをただ進んでいたようなだけではないのか?
俺はアイツを……
俺は
俺もみんなみたいに仲間が……
後悔ばかりだな、こんなことなら自分で自分の人生を歩んでいきたかったな。
『生きてれればな…』
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