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『その言葉を待っていました
【成瀬一樹】様』
ー刹那ー
自分しかいないと思われた漆黒の闇の中から、にじみ出るようにジワジワと黒いタキシードを着こなした長身の執事のような紅い目の男が現れてきた。
一樹には、この空間に人らしき者が現れた事により、安心感が生まれた。
だがそれ以上に、謎の男に対する不信感・恐怖の方が何よりも上回った感情として浮き出てきた。
(誰なんだアイツ?
なんで俺の名前を知っているんだ?)
一樹の中に様々な疑問が浮かんでいるなか、謎の男は話を進めていった。
『その願い叶えるチャンスをあなたに与えてあげましょうか?』
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