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「にっ、似合いませんか?」
「すんごい似合いすぎで逆に違和感」
「ええっ?」
目の下のクマを隠そうと、とりあえず目深に帽子をかぶってみましたが…。
何故犬耳付きの帽子しかなかったのでしょう…。
「なんていうか、芸を仕込んだり躾けしたくなるよね?」
「うにゃ?…気持ちいいですー」
美月さんに頭を撫でられるととてもいい気分なのです。
「あ、もしかして、夜のメールに合わせてくれたの?」
…?
夜のメール…?
「可愛かったでしょー、わんこちゃんが誕生日おめでとわんって言うの」
僕は携帯を取り出してみました。
…やっぱりメールはないです…。
「祐貴?まさか…」
「いえっ!確かに届きました!きっと美月さんのような心の清い人にしか見えないんですっ!」
美月さんは僕の携帯を取り上げて見てみました。
「…私にも見えないわ」
「あ、これはっ、心がちょっぴり黒い方にしか見えないんです!」
「どっちだよ?」
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