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二人でホールに行くとやっぱりいずもんがいた。
いずもんはフルに授業に出ているはずなのに、美月といない時はほとんどないという離れ業をかましている。
「美月さんっ!待ってたんですよー」
「あんた毎日待ってるじゃん」
「えへへっ、今日も一緒にいられて幸せですー」
美月は無言でいずもんから離れたところに座る。
するといずもんはいそいそとついていく。
「…何?」
「今日も美月さんは美人さんですー」
家でやれ。
私は毒づいた。
最初はそれでも見て楽しめたけど、最近さすがに飽きてきた。
各務はいまだ楽しげに各務プレゼンツと持ち込み企画をしてるけど…。
私には彼氏がいなーい!
そんな余裕なーい!
「絵里先輩…最近なんで僕のほっぺたふにふにするんですか?」
いずもんがやんわりと聞く。
気持ちいいから。
心がやさぐれてるから。
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