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そして次の週、私はまたホールに向かっていた。
ここは市ケ谷、私は多摩生。
でも四年生に授業はほとんどないため、週に一度市ケ谷に来ることにしている。
「おっ、来たな絵里」
各務の言葉に、果てしなく嫌な予感がする。
「さあ、絵里の恋人候補たちだ!この中から好きなキャラを選べ」
ふむ。
「なんでみんな部員なんだよ!」
「面白いから」
そこには、いずもんと美月が楽しげに座っていて。
他に上原、沢村、戸部、そして見知らぬイケメンがいた。
まあきっと一年生よね。
「おっ、おまえ今いずもんがいいとか思ったな?人の的を射っちゃうのか?」
「思ってないから」
仮にそんなことをしようものなら…美月に針山のようなボールを投げられるに違いない。
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