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「いや、Yくんにはまだ名前を明かせない理由があるんだよ」
「どんな理由さ?」
「当ててみなよ」
Yくんは、そう言うなり立ち上がって私の隣に座った。
…顔が近い近い近い近い!
「うん、写真より可愛いし痩せてるじゃん」
「そこまで近づかないと顔がわからんのかい」
美月が的確なツッコミを入れる。
「今日コンタクト忘れたんだよね」
今の言葉遣いでわかった。
彼は一年じゃない。
一年生が美月にそんな口をきこうものなら、性根どころか魂から叩き直される。
美月の知り合いか…?
でも一つ気になるのは、どことなく見覚えがある気がするところ。
どこ…?
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