復活した子犬ちゃんと愉快な仲間たち

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「えー、誰か買ってきてよー、あ、私ウノ!」 私がお菓子を口にほおばりながら言う。 「食べたい人が買ってくるべきですよね。僕もウノです」 そういう戸部っちも、ペロペロキャンディをくわえている。 いやー、山を巡ってる皆さんは大変だね。 審判24人と、危険がないように見張りも必要なこの試合。 記録以外は皆山に突入していた。 「さて…暇だからお散歩に行こうかな。お菓子もないし。私上がりね!」 「僕も行きます!あ、僕も上がりで」 カードゲームに負けた二人の部下を残し、私と戸部っちは1番スポットへ向かった。 1番は今いる小屋からも近く、危険もない。 「俺の矢がねーっ!」 「ダメ人間さんって、距離を読むセンスも壊滅的ですね、あははっ!」 遠くから声がする。 「戸部っち、ゆっくり行こうか。あれらと知り合いと思われたくない」 「奇遇ですね、僕もです」
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