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父親に渡された地図を広げ、李は龍牙にどこに行くのか問う。
ミストタウンから一番近いのは『ゴーストタウン』か『チェスタウン』である。
李はゴーストタウンに行くのを拒んだ。
いかにも幽霊がいそうなその名前には、村人曰く、ゴースト伝説があるらしい。
拒む李を見て龍牙はゴーストタウンに行こうと李に言い聞かせる。
「俺達でそのゴーストを倒してやろうぜ。」
「そんなぁ~。私ゴーストなんて倒せないよぉ~。」
弱気な李の手を取り、龍牙は李の好奇心を煽りたてる。
「夢にまで見た旅なんだからさ。いろんな経験を積んでいきゃいいんだよ。」
今にも泣き出しそうな李だが、『夢にまで見た旅』という言葉にピクリと反応する。
渋々「わかった…」て承諾しては、地図にあるゴーストタウンに印を入れる。
次なる目的地を決めた2人は地図を見ながらゴーストタウンへと向かう。
ゴーストタウンへの道は小さな密林に塞がれていた。
この密林を越えなければゴーストタウンへ行くことができないのである。
小さな密林にも関わらず中はとても薄暗い。
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