第1章 start of fight

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    「えー!ここに入るの!?」     「入らないとゴーストタウンに行けねぇよ。」     やっぱり口論が始まってしまう。     結論的に入らなければならないのだが、やはり李は嫌がっている。     なぜ李がここまで嫌がっているのかというと、彼女には見えているのだ。     密林の中で息を潜めている魔物達の姿が。     それを悟ったのか、龍牙は李に大丈夫だからと慰める。     溜め息をつきながら一歩一歩、密林の中へと足を進めていく。         もうどのくらい進んだのだろうか。     暖かな日差しに見守られ出発したが、今はもうすでに太陽が真上にある。     しかし、小さいながらも密林とだけあってなかなか日光は射し込まず、やや肌寒い。     その上、時折不気味な風がゴーストタウンの気配を乗せて流れてくる。     李は身震いし、前をひたすら進む龍牙の背を見つめた。    
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