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避けられない戦いを目前に2人はゴーストタウンの北、霊狐の城へと向かっていったのだった。
李の魂を奪われてたまるものかと龍牙は熱く闘志を燃やす。
霊狐の城はゴーストタウンよりも静まっている。
霊狐のいるところはきっと最上階の王座だろうと男の子から聞いた。
ゴーストタウンから見た城はそれほど大きくもなかったが、目の前に来るとやはり城というだけの大きさはある。
目の前に佇むその城は、かなり古くところどころのレンガは割れたり欠けたりしている。
見た目だけでも人々が恐れそうだ。
蝶舞と共闘しながら襲い来る全ての魔物を倒して突破口を開く。
「ちょっと、どうしてそんなに急ぐんだぃ!?そんなに焦らなくてもじっくりと倒していけばいいじゃないか!」
「そんなにゆっくりしてられないんだよ!うぁぁー!!」
魔物の血液で切れ味の悪くなった剣を振りまくり、魔物をなぎ倒していく。
王座への扉を開けた時、中からものすごい風が吹いてきた。
その勢いに風を遮ろうと顔を隠すが目を開くと風の正体に唖然と立ち尽くす。
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