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碧山学園には姉妹校の蒼海女学園という女子だけの学校が、駅を二つ程離れた距離にある。
日が沈む夕暮れの中を下校している花山アリスもそこの生徒であり、同じ学校の友達と一緒に歩いている。
駅で友達と別れ彼女は真っ直ぐ帰宅をせずに、自宅がある一つ前の駅で降りる。
そのまま駅前にあるスーパーの従業員入口に入っていった。
彼女はここでアルバイトをしている。蒼海女学園はお嬢様もいるが、そうじゃない人も当然いて彼女も後者の一人である。
校則には基本的にアルバイトを禁止とされているのだが、家庭の事情がある場合は理事長との面接をして許可をもらうのがルールだ。
それでどこのお店でアルバイトをするかも報告しないといけない、それは女の子を預かる学園としての必要な管理であるし、生徒や親も理解していた。
しかし、中にはルールを破ってしまう者もいるのが現実だ。
茶色の長い髪をリボンで一つに纏め、エプロンを着けてレジを担当している花山アリスは学園の許可を得ていない。
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