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『遅くなってすみません。』
私は、そう言い彼の席についた。
『気にしないで。』
相変わらず、無愛想な返答…。
(早くチェックしにきてよ…)
内心、ボーイが早く来ることを苛々しながら待っていた。
その間、とりとめもない話をし、お酒が飲めない彼に烏龍茶を注ぐ。
『由姫ちゃんも一杯飲んだら?』
突然のことだった。
『え、いいんですか?』
(あんまり話してないのに…他の子は飲んでないし。私だけ飲むのも気が引けるよね…)
そんなことを考えている内に、彼は財布からお金を出して私に渡してきた。
(受け取らなかったら逆に失礼だよね。)
『ありがとうございます。じゃあ、ヴァイオレットフィズにしようかな…。』
『お願いします。』
彼からお金を受け取り、ボーイに渡した。
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