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料理も終盤…私の携帯が鳴る。
タララ~♪タララ~♪タ~♪ラッラッラ~ララ~♪
(あっ、彼氏だ!)
『もしもし?豊仁?』
『由姫ぃ?まだ起きてたんだ。何か買ってくるものある?』
『ん~特にないかな。もうすぐご飯できるから、早く帰ってきてね♪』
『はぁい♪』
豊仁の甘えた声を確認し携帯を切った。
豊仁(とよひと)。
私の7つ上の彼氏。
結婚前提で付き合っている。
この時は一年前だから、付き合って2年頃。
そんな時、玄関の鍵がガチャと開いて豊仁が帰ってきた。
『由姫♪ただいまぁ♪』
『おかえり~』
姫もりんごも飛び付いて行く。
『ひぃ~め~。りんごぉ~。ただいま♪』
『今日は何ぃ?』
『生姜焼きだよ。あんまり時間なかったから…』
それでも、子どもの用にはしゃぐ豊仁。
7つも上なのに可愛いなんて思ってしまう。
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