12人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
『豊仁、着替えてご飯にしよ。』
『はぁ~い。』
私はテーブルに、生姜焼き、和風スープ、サラダを並べる。
あと、豊仁の晩酌(朝だけど)用のビールとビアグラス。
足を洗い(臭いから(笑))、トランクスとTシャツ姿の豊仁がリビングに入ってきた。
『おいしそ♪』
『冷めない内に食べよ。』
『いただきまぁす♪』
これが私と豊仁の一日の中で唯一の団欒。
今日のお客様のこと等を話したりする。
『今日ね、フリーで若い人についたんだけど無愛想でやりにくかったんだぁ…』
私がふて腐れて言う。
『まぁ、そんな人もいるよ。無理矢理連れて来られたかもしれないしね。』
豊仁は同業者。
所謂、黒服だ。
だからお互いの仕事のことはよく分かっている。故に、たまにヤキモチを焼いたりすることもあるのだけれど…
最初のコメントを投稿しよう!