5/11

12人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
『豊仁、着替えてご飯にしよ。』 『はぁ~い。』 私はテーブルに、生姜焼き、和風スープ、サラダを並べる。 あと、豊仁の晩酌(朝だけど)用のビールとビアグラス。 足を洗い(臭いから(笑))、トランクスとTシャツ姿の豊仁がリビングに入ってきた。 『おいしそ♪』 『冷めない内に食べよ。』 『いただきまぁす♪』 これが私と豊仁の一日の中で唯一の団欒。 今日のお客様のこと等を話したりする。 『今日ね、フリーで若い人についたんだけど無愛想でやりにくかったんだぁ…』 私がふて腐れて言う。 『まぁ、そんな人もいるよ。無理矢理連れて来られたかもしれないしね。』 豊仁は同業者。 所謂、黒服だ。 だからお互いの仕事のことはよく分かっている。故に、たまにヤキモチを焼いたりすることもあるのだけれど…
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加