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『ごめんなさい。遅くなっちゃって。』
『大丈夫。由姫は人気だからなぁ~仕方ないよ(笑)』
『そんなことないよ~あっちのお客さん指名じゃないし。結婚式帰りみたいだから、1セットで帰るみたいだよ?』
私はそれとなく延長交渉をした。
『お客様。お時間ですが、どうなさいますか?』
ボーイが聞きに来た。
指名客は何も言わずにラストまでのお金を渡して、
『由姫は最後までいてくれるのかな?』
と笑いながら答えていた。
『もちろんですよ。』ボーイも笑顔で返す。
『ついでに由姫にシャンパンを。』と言い、更に現金を渡す指名客。
(本当に有り難いお客様だなぁ…)私は心からそう思った。
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