‡ウンザリな日常生活

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「もう無理!!俺はココではやってけない…」 そう言いながら、首を振る彼のサラサラな金色に近い茶色の髪が揺れている。 今にも泣きそうな、情けないその表情は制服を着崩した、その容姿とは結びつき難いものであった。 「まぁまぁ~いい加減慣れろよ。会長さん?」 「光輝には俺の気持ちなんかわからないだろ!!」 そんな彼をなだめるように、声をかけた光輝と呼ばれたもう一人の男は、目立ちすぎる彼とは対照的に、黒髪に黒縁メガネといったあまり目立たない容姿をしていた。 光「俺は初等部からココにいるんだぞ?まぁ、毎日あれだけ追い回されてたら嫌になるのもわかるけど…」 しみじみと言う光輝の言葉に彼は大きくため息をつく。
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