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-1988年12月21日-
「私の開発した新薬があれば、今まで不可能だったがんの治療が出来るんだ!!」
「だがこの薬の副作用は未知数だ。実験用ラットだって…がん細胞ではない他の死因で、副作用で死んでいるんだ!!」
二人の叫び声は研究室中に響いている。
そこへ一人の男が入って来た。
「ほら、お前らが言い合ってどうする。
新薬の成果はダメなのか?」
「いや、がん細胞を殺しきる事は出来るんだが…」
「副作用で実験用ラットが死んだんだ。
その副作用の原因が全くわからない。」
すると男は笑う。
「そこまで来たなら、ほぼ成功じゃないか。副作用の研究、頑張れるだろう。
お前らならな。」
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