869人が本棚に入れています
本棚に追加
「待て待て、まずお前は誰だ?」
俺はちっこいのに言った
「ちっこいって言うな!!私の名前は宴龍寺弥生(エンリュウジヤヨイ)!純真無垢で勇猛果敢な中学一年生だ!覚えておくがいい、毛虫よ!!」
ちっこ…弥生は漫画とかで出てくるカタコトアメリカ人の様に鼻を高くして言った。
「ムッ!弥生でもダーリンを馬鹿にするのは許さないよ!!」
「でもお姉様!お姉様もお父様も間違っています!!こんな毛虫を許嫁にしたなんて私には信じられません!」
だよな正直、当事者の俺もそう思う。
「弥生、ダーリンは毛虫じゃないって言ってるでしょう!!!」
メグはスゴい憤怒の形相で怒鳴った。余りの凄まじさに場は数秒、静まり返ってしまった。
「ごめんなさい…。」
目に涙を浮かべた弥生はそれだけを言うと、大広間を出て行った。
「どうしよう。私、あの子に少し言い過ぎ「メグ、弥生の部屋を教えてくれないか?」
「俺が謝ってくる、だから弥生の部屋がどこか教えてくれないか?」
俺はメグが安心するように笑顔で言った。
最初のコメントを投稿しよう!