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「アイドルって……、マジですか?」
「モチのロンだ。」
信用出来ない言い方だな……。
「そんなに信じられないならビデオ見るか?」
オッサンはビデオテープをポケットから出した。
今どきビデオかよ!!
俺達は城の中に入り、ある部屋に案内された。
【視聴覚室】
中学校か!!
「では、始めるぞ。」
オッサンはビデオをデッキの中に入れた。スクリーンに映像が映る。
タン…♪タタン…♪
ライブが始まった様だが周りが暗い。そしてゆっくりとしたメロディーが聞こえた。
タターン♪
この音と共にスポットライトが誰かを照らした。
水色の長い髪をした少女……
これって小百合!?
『皆さ~ん、こんばんは~SAYUでーす!!』
『SAYU!SAYU!SAYU!』
周りの観客達が騒ぎ出した。
『では一曲目「サレルーヤ」行きまーす!!』
「スゲェ……」
「そりゃ俺の娘だからな」
オッサン、あんたは少し黙ってろ。
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