791人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな心理テストを終え、小百合のお母さんはテストを採点していた。
「100点……。」
「へ?」
「満点だ!お前を義息子として迎えよう!お前、名前は!?」
「佐藤茂です……。」
「佐藤……?お前、人間か?」
やはり聞いてきたか。おっさんの時もそうだったから聞いてくると思ったが……。
「人間じゃ…ダメですか?」
「別にダメなわけではない。ただ、人間は私達(妖怪)に比べて寿命が低い。そのせいで小百合を悲しませたくないだけだ。」
「別れろ……って事ですか?」
「だから違うと言っただろう。私が言いたいのは、今からお前の体の中に小百合の血を入れるという事だ。」
すると小百合のお母さんはポケットから中に赤い液体の入った注射器を取り出した。
最初のコメントを投稿しよう!