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「いやいやいやいや、意味が分かりませんって!!」
「いいか?人間の体の中に吸血鬼の血液を入れると、ドロドロの血液をサラサラにするだけではなく、体の機能が何十倍、何百倍にも跳ね上がる。そして寿命もな。」
「ただ危険なのは、偶に拒絶反応を出す奴がいてな。それが出たら死んだと言っても過言ではない。」
小百合が老けるまで一緒にいるのは命賭けって事か……。
「お願いします。」
「そう言うと思った。」
小百合のお母さんは俺の腕に注射器を刺し、小百合の血を俺の体の中に入れた。
「ウワァッ!!グッ…!」
体の中が熱い…、小百合の血液が俺の中でゆっくり流れているのが感じられた。
「暑そうな顔をしているな。小百合の血液が体の中で循環しているようだな、成功だ。」
小百合のお母さんは注射器をゴミ箱に投げ捨てた。
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