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小百合side
これは一回お母さんに問いたださないと…。早くしないと茂さんの身が……。
「おう、小百合じゃねえか!お前の彼氏、合格したぜ!!」
お母さんが自分からこちらに来た。
「お母さん、なんで茂さんの体に私の血なんて入れたんですか!?妖怪や人間の体を研究していたあなたなら知ってますよね!?
吸血鬼の血が他生物の体に入ったらその生物は死んでしまうって!!」
「………分かってたさ。」
「でも、考えてみろ。お前はこの家の大事な一人娘であり、人気アイドルのSAYUなんだぞ。そんな大事な娘を人間なんぞに任せてられるわけないだろ。」
「お母さん!いくらお母さんでも私は許しません!なら…、私だって死にます!!」
小百合は窓を割り、隠していた黒い翼を広げ、空へと飛んでいった。
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