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茂side
俺はすぐに意外と目覚めた。
「イッテー、小百合ったら一体何を……。」
俺は首の関節をパキポキ鳴らしながら体を起こした。
俺は窓を通して見てしまった。死のうとしてるのか、小百合が高い空から真っ直ぐ落ちていくのを。
「小百合…!」
俺は気付いたら窓をぶち破り、外に出ていた。俺は小百合を受け止める為、全力で走った。
「茂…さん!」
クソッ!あともう少し、あともう少しで届きそうなのに……!このままじゃ、小百合が!
俺に翼があれば!俺に小百合の様な黒い翼があれば、小百合を救えるのに!!
ああ、とうとう小百合が地面とあんな近く!クソッ!
「クソォォォォォォォォ!!!!」
「茂さん…。」
声のする方を見ると小百合の体は俺の手の中にあった。
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