特別編:美しき鈴の音

4/46
前へ
/628ページ
次へ
?? 「君も遅刻したの?」 薫 「…あ、ああ」 ?? 「そっか、仲間だね」 そう言って笑う少女が なんだか楽しそうだった。 ?? 「こっち来て 昨日偵察してるときに見付けた道があるんだよ」 少女は手招きをして駆け足で並木道を戻っていった。 このままいてもどの道怒られるか… そう考えると自然に足が彼女の後を追っていた。 薫 「どこまでいくんだ…?」 ?? 「もうちょっとだよ」 校舎の裏側までくると少女は立ち止まった ?? 「ここ」 薫 「ん?…あれか」 校舎を囲う塀とフェンスの栄目にちょうど人一人通れる隙間ができていた 薫 「男の俺にはちょっと狭くないか?」 ?? 「大丈夫、大丈夫だよ いざとなったらレスキュー隊呼ぶから」 薫 「すっげーそれ恥ずかしいんだけど」 少女が先に進み 俺はそのあとをついていく たまに顔を擦りつつもなんとか出口までたどり着いた。
/628ページ

最初のコメントを投稿しよう!

92人が本棚に入れています
本棚に追加