特別編:美しき鈴の音

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美鈴 「私は美鈴 雨乃美鈴だよ」 薫 「花咲…薫」 美鈴 「薫君だね、よろしく!」 俺の手を無理矢理取り 握手をしながらブンブンと大きく振る 元気なやつだった。 十夜 「この子だろ?さっき探してた子」 美鈴 「私を探してたの?」 薫 「いや…もういいや」 美鈴 「なにそれ、気になるじゃん」 俺の顔にグイッと彼女が顔を近づける …甘い匂いがした気がした。 薫 「…あのな、近いだろ?」 美鈴 「照れてる照れてる」 悪戯に笑いながら離れてくれた 今のを彩愛達に見られていたら終わってたな… 十夜 「赤面してるぞ」 薫 「あ、あのなあ…」 美鈴 「わっと、先生が来た」 十夜と彼女は急いで自分の席に座った そこから楽しくもない始業式が始まり 教室に戻ると軽い自己紹介が始まる 雨乃は窓側の席で俺は廊下側だ。 何度も目が合い、その度彼女は笑って小さく手を振ってきたが 俺はその度目を背けていた。 そして彼女もまた、その度落ち込むのが何だか笑えた。
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