特別編:美しき鈴の音

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薫 「随分と買ったな」 美鈴 「可愛い物がいっぱいあったからね」 俺達は休憩がてらに喫茶店で一息ついていた にしてもこの荷物の量…おかげで俺は荷物持ちだ。 薫 「お前ん家金持ちなのか?」 美鈴 「そんなことないよ?」 薫 「手当たり次第買ってただろ」 美鈴 「今我慢しちゃうと、もう買えない気がしちゃってね」 薫 「まあそうだけど」 美鈴 「やらないで後悔するよりやって後悔しろって言うじゃん」 薫 「なんか違う気がするぞ」 俺は苦笑を漏らす くだらない談笑をしているだけのはずだったが 何だかそれだけで不思議と楽しかった。 美鈴 「さってと、今日はもうこの辺にしておこうかな」 薫 「さすがにこれ以上買われると料金発生するぞ?」 美鈴 「まだ付き合ってくれるなら別にいいよ?」 美鈴が悪戯に笑って言う 薫 「すいませんでした」 美鈴 「あははは、冗談だよ」 地下街から外に出ると 暗くなるまで付き合わされていたようだ。
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