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…朝からなんて会話だ…。
めぐの一言にあたしの顔が青くなる。
そうなんだよ。実は、あたし、その、あれなんだよ。あの…しょ、処女なんだよな。うん。
中学の時にそれなりにチャンスはあったんだけどさ、なんか、最後までいく事なくってさ。そんで、高校入ってからは、処女だと思われたくなくって、自分はあたかも経験豊富な様に振る舞ってきたもんで…。そしたらチャンスが消えてって…。
ハハ。そしたら大学1回生、19歳。未だバージン、みたいな…。
いっ、言えない…。こんなに可愛くて、経験豊富そうな魔性の女さおりんが処女だなんて、言えねーよ!!
「……りっ!さおり?!」
あ、またトリップしてたわ。
「ん、ああ、うん。聞いてる聞いてる。なんだっけ?」
「だからさぁ、初体験いつーって!さおり早そうだよね!」
めぐの野郎、相変わらずニコニコしやがって…。…ん?もしかして、このめぐから出てくる余裕…処女じゃねーのか?
「み、みんなはいつだったん?」
平静、冷静。
「めぐが17で~田中っちが16で~真弓は14。」
真弓が独特の語尾使いで話す。
…って
ええええぇ~!!!!
みんな済んでんのかよっ!しかも田中っち意外すぎんだろ、コノヤロ!あたしはおめー以下ってことか?!おい、そうなのか?!
「そ、そうなんだー。あたしは、うん、13歳だったかなー。ハハ、痛かったから最悪だったけどな。」
…見栄っ張りだな、あたし…。
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