タケルくんの場合

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「白田屋に行く?それとも洋民?俺、どっちでもいーよ。」 「んっとーぉ、さおり洋民がいいなぁ!」 「んぢゃ、洋民前で8時に待ち合わせでいい?」 「うんっ!」 へっへっ。 タケルンとやっと呑みに行けるよー。朝からラッキー♪ここまでこぎ着けんのに1ヶ月もかかったのは想定外やったけどさ。 タケルンはな、うちの友達の彼氏のサークルの先輩かなんかで、あたしがキャンパスで一目惚れして、なんとかして仲良くなれた人なんよ。 どうやって知り合いになれたかは、説明すんのめんどくさいから聞くな。 「じゃ、夜にまたな。」 「はぁーい!すっごく楽しみにしてますねぇ!」 そして、今日タケルンのハートをゲッツしますねぇ! …なんつって!! タケルンが手を振りながら行ってしまった。ちょっ!あたし、ずっと手ぇ振ってんだから、一回くらい振り向けよ!腕のエネルギーが勿体ねーだろ。 つか、あたしも授業行くか。うん。あー、ほんとタケルンかっこいいー!背高いし、顔なんて福山雅治みたいだし、お洒落だし!しかもあれで工学部とか、やっべ、そそられるーっ! 彼氏になったらソッコー自慢しまくろっと。 へへへ♪
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