83人が本棚に入れています
本棚に追加
店員さんのだれた接客により席に案内される。
てめえ時給900円もらってんだろ!もっと接客スマイルせんかい!
あ、あれか?こんな美男美女カップルの案内だから照れてんのか?ふへへへ…
「さおりちゃん何呑む?」
おっと、いけねぇ。
妄想で顔にやけすぎてたわ。
「カシスオレンジにするぅ♪」
ほんとはビール飲みたいけど、カクテルのが可愛いよな。うん。
「俺、生中で。」
店員さんが「はぁーい」って言いながら、奥に引っ込んだ。
いやん。二人っきりじゃーん!ここ、半個室だから、うん、そーだ!いやーん。
頭の中でスーパー小悪魔さおりちゃんが覚醒する。
今日は3杯目を呑みきったら、潰れるか。そんで、タケルンの介抱によって、二人の仲は急接近♪みたいな!あたしってば、ホント小・悪・魔!
「さおりちゃんてお酒強い?」
「弱いんですぅー。お酒は好きだから、残念っ!」
「俺もなんだよねー。強い人が羨ましいよ。」
「タケルさん弱いなんて意外だなぁ~!」
「でも強そうにも見えないっしょ?しかも、俺、よく悪酔いしちゃうんだよなー。」
最初のコメントを投稿しよう!