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春になるまで僕達はあまり学校以外で会う事は無かった。
雛が受験生の波に遅れる事なく着々と進学に向けて勉強に励んでいたからである。
僕は小論文のみでの受験で行ける大学を希望したので雛ほどの苦労は無かった。
それでもクラブを引退してから、入試まで僕なりに勉強をこなした。
その甲斐あってか無事に合格する事ができた。
雛も第一志望には届かなかったが、僕でも聞いた事がある大学に合格した。
高校卒業までそれほど時間は無かったが僕達は、解放感からか達成感からか、週に一度の登校日ですら遊ぶ事に費やした。
時間が一定に流れているのか疑いたくなるような速さで進んでいき、すぐに卒業の日を迎えた。
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