零と壱の間

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サービス業に残業代などつくはずもなくただ働きを二時間ほどして歩くのも億劫になるほど疲れた体をベッドに放り出した。 ガチャッ、とその来訪者は一度も呼び鈴を押す事もせず当たり前のように上がりこんできた。 「何の用だよ、和哉」 と身体は愚か顔すら向けずに尋ねる。 一応親友と呼べる位置にはいるであろうそいつは、 「なんか飯作って」 鍋がいいな、っとワザと聞こえる様に独り言を呟きながら手に持った袋をテーブルに置いた。
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