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「火、つかないだろ。」
と全くもって正当な意見を述べてみた。
「なんとかなる。」
その根拠無き自信は何処からきたのだろう。まぁこの話を僕にした所で、行く気はないので、断ろうとした刹那、
「和哉君と仲いいでしょ?友達の片思いの人、和哉君なんだ。だからお願い」
梅雨に花火と言うふざけた誘いを受けたのは和哉だったのか。確かにあのバカなら喜ぶイベントだろうな。1人で納得していると、「ダメ?」っと心配そうに訪ねてくる雛。
「クラブが無かったらいくよ。」
っと言いながら立ち上がった。
そろそろクラブに行かないと始まってしまうので、何時するのか決まったらまた教えて、っと言い残して少して早足で部室に向かった。
どうせクラブの休みと被る訳ないと安心していた。
が、和哉がいる事を忘れていた。いつだったか、週に1日だけの大事な休み、僕はのんびり小説やゲームでもしていたかったのだが、いつの間にか和哉に予定表をコピーされていて休みの度に遊びに来るようになっていた。
しかもご丁寧な事に次の日に練習があると疲れるとの身勝手な配慮で次の日が休みの日に僕のクラブが終わってから始める事になった。
ちなみに僕以外の3人は帰宅部らしい。僕は小学校の頃からサッカーを続けている延長でサッカー部に入った。
結局練習で雨の中散々走り回った後、家路に着きゆっくりとする間もなく和哉との集合場所に急いだ。
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