手

迷惑

ｶｼｬ

ｶﾞﾁｬﾝ

ｷﾞｨ

｢どうぞお引き取りください｣

彼女はわざわざ扉を開けて退室を促した。

地縛霊になったって言ったのに。

そこまで僕が嫌!?

はいはい。

『お時間を取らせてしまって申し訳ありませんでした。
失礼致します』

さよ～なら💢

........

ﾊﾞﾀﾝ

ｶﾞﾁｬﾝ

ｶｼｬ

......あれ??

｢ふぅ～。
やっと行ったか｣

ｶﾞﾁｬ

『ただいま帰りました』

｢なんでいるんだぁーーー!!
あんた今出て行ったよね??
んですぐ消えたよね??
なんで部屋にいんのよ??｣

『消えた瞬間ここに戻ってました。
ここの地縛霊ですから』

勝った!!

僕この人に勝った!!

｢うざい!!どっか行って!!

迷惑!!｣

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

｢次はなによ!!はい!?｣

ｶﾞﾁｬ

[すいません。
あなたの部屋の下に住んでいる者なんですが、あなたの声が少し大きすぎて眠れなくて......]

ﾌﾟﾌﾟ

自分も近所迷惑。

｢失礼しました。
今後気をつけます。
失礼します。
おやすみなさい｣

ｶﾞﾁｬ

｢はぁ～。
あんたのせいよ｣

そう言って彼女はようやく電気をつけた。

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