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「あんたの呼び名よ。
記憶がないんなら名前も分かんないんでしょ??
真悟ってイメージだったから」
真悟か。
自分の容姿が分からないから、イメージが分からない。
幽霊だから鏡にも写らないし。
『もう一回真悟って呼んでもらっていいですか??』
「......真悟」
うん、違和感はない。
むしろしっくりくる。
『それじゃ僕の名前(仮)は真悟で!!
あ、あなたの名前は??』
「裕子(ヒロコ)、よ」
裕子サンはヒロコを少し大きく言った。
『裕子サン、ありがとうございます。
一週間よろしくお願いします』
裕子サンは僕を5秒程じっと見つめた。
いやん、照れる。
そう思った瞬間、裕子サンは鼻でフンッと笑った。
......やな感じ。
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