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サラ....
裕ちゃんは猫っ毛だなぁ。
髪は細いし、量もそんなに多くない。
裕ちゃんには触れる。
裕ちゃんの髪はサラサラして気持ちいいって分かるし、ほっぺたはプニプニして柔らかかった。
額には玉の汗がいっぱいあって、ジットリしてる。
気温は分からないのに、裕ちゃんの額に触って熱はないって確認できた。
なんで裕ちゃん限定で触れるんだろ??
「な……よ....バカ....うぅ....…前なんかも……るか....」
『大丈夫だよ、裕ちゃん。
死んでも僕はそばに来たよ』
とか言ってみたら、ぐっすり寝れるかな??
その時、裕ちゃんは呆れたようにフッと笑った。
「…死ぬ前に来…つの」
さっきとは違って、裕ちゃんは深い呼吸をしだした。
原因は多分僕なのに、額に光っている汗を拭ってやれないのが申し訳ない。
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