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「成仏しようと思わないの??」
分かってないな~、この人は。
『成仏しようと思って成仏できるんなら、僕はここにはいませんよ』
フンッ
目の前の人物がどんな人かも忘れて鼻で笑ってしまった。
バシッ
「ダッセェ話を威張って言うな!!
イライラするなぁ」
『あ......すいません。
いや、なにしてるんですか??』
彼女はキッチンに行き、明かりをつけごそごそしている。
この人は何するか分からないな。
「塩よ。粗塩。
自分で成仏できないのなら、あたしが強制的に成仏させてやらぁ」
うっそだろ!?
『ムリムリムリ!!
あれ絶対苦しいって!!』
「んじゃぁ出て行けっ!!」
ケチな人だなぁ。
ちょっとくらい協力してくれたっていいのに。
『分かりましたよ。
出ていきま~す。
さよ~なら』
無言。
あの人すでに寝る準備してるし。
僕は扉を開けずに部屋を出た。
『あれ??』
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