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そこにいたのは‥黒猫でした。
卑しく微笑む黒猫。
「ねえ、あんた、もう帰れないよ」
不愉快になるアリス。
アリスは大層短気な娘でありました。
「どう言う意味よ?それに此処はどこよ」
語尾を荒げてアリスは言いました。
「何も知らないんだねえ、
本当に馬鹿だね
此処は夢の世界なんだよ。
帰れる筈がないのさ。
あんたは此処でずっと‥
そう永遠に彷徨い続ける事に‥」
ニ゙ャアアアァッ!!!
黒猫は、どさりと崩れました。
まるでこの世のものでは
無かったかのように。
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