約束

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月日の流れるのは早いもんだ 就職がきまり仕事になれはじめたころ、瑞希から手紙がきた あの日約束覚えていますか? 「この桜の下で会おうね」 頭の中をあの時の言葉がよぎった そして4月一本桜の下で最後にきた手紙を片手に待っている 後ろに誰かいる それが瑞希だとすぐ分かった 「ごめんなさい……お帰り」 「…バカ」 それ以上の言葉は要らなかった 春風が心地よい晴れた日の約束 そこには小学校の頃の自分たちもいる気がした 春は始まりであり終わり そして今日また新しい二人だけの道を歩みはじめたのだった 「オレは瑞希のことが………………………………」
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