1人が本棚に入れています
本棚に追加
月日の流れるのは早いもんだ
就職がきまり仕事になれはじめたころ、瑞希から手紙がきた
あの日約束覚えていますか?
「この桜の下で会おうね」
頭の中をあの時の言葉がよぎった
そして4月一本桜の下で最後にきた手紙を片手に待っている
後ろに誰かいる
それが瑞希だとすぐ分かった
「ごめんなさい……お帰り」
「…バカ」
それ以上の言葉は要らなかった
春風が心地よい晴れた日の約束
そこには小学校の頃の自分たちもいる気がした
春は始まりであり終わり
そして今日また新しい二人だけの道を歩みはじめたのだった
「オレは瑞希のことが………………………………」
最初のコメントを投稿しよう!