氷の女王に人見知りの天使。

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朝から晴れ、午後から曇り、時々雨。 今日の朝の天気予報を思い出す。よく、思い返すと基本的な天気が全て表されている。こん以上に天気予報が役にたたないときはないだろう。体育館の裏から見る空は鉛色の雲を浮かべ、どんよりと重い。特別な重力を感じる。 そんな、重力に逆らい立ち上がる。右ポケットから手を出し後頭部を描く。ついでに欠伸を出しておこう。 地面では痛みで苦しむ、同じ制服を来た5人。名前は知らないが恐らく三年生だろう。まさか、高校生にもなって呼び出されるとは思っても見なかった。まぁ、靴箱に女の子ぽい文章で書かれた手紙が置いてあり心踊りながら体育館裏に来た、俺の儚さはあえて無視しよう。 ヤベ、泣きそうだ。 揺るんだ涙腺を閉めるため軽く両頬を叩く。そしてどうして、呼び出されたか考える。 答えはすぐ出た。
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