…幼き記憶…

10/11
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
『危ないだろう!』 男は、ルッツを叱る。 ここは、洞窟の外…砂漠の中ほどだ。 『ご…ごめんなさい…』 『村の外へ一人で出ては、いけないと言われなかったか?』 男は諭すような口調て尋ねた。 『言われた…グスン』 ルッツは、泣き出してしまった。 『泣かなくていいから、次は絶対に出るんじゃないそ。』 『ウェーン…わ…かった…』 男は頷くと、ルッツを背負ってくれた。 行きは、随分歩いたと思ったが村は意外と近かった。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!