女になった

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ショッピングモールに無事ついた。 「いやぁ警察に追われそうだったよ」 さっきまで運転していた吉江がのんきなことを言って背伸びする。 「寿命が短くなったよ。ゲームどころじゃなかったし」 と悪態をつくハル。 「まぁ、まぁいいじゃねぇか! 路地に入って未然に防げたんだから」 「あんなスピード出さないのが未然の防止だとおもうけど」 ハルが母さんを劣勢している。 父さんが俺の肩を叩いた 「アレは終わらないから、先に遥ちゃんと一緒に必要な物を買いにいきなさい。私たちは食材を買いに行くよ」 茶封筒を渡される。 「なんだよこれ?」 「お金だ。ちゃんと服は買いなよ。その服サイズがあってないからみっともないよ」 男の時に着ていたTシャツは大きすぎてダブダブ。あとジーパンを履いてるけど、こっちも大きすぎる。なるべく小さいのを選んだつもりだったんだけど合わなかった。 「でも」 「わかりました、重久さん。私頑張ります。」  入ってくんなアホ! テか何を頑張るんだよ。頑張るのは俺だろ 「あぁ頼んだよ。なるべく可愛らしいのを頼むからね」 「殺すぞ! 父親だからって許さねぇからな」 だからといって手を出せない。女になったからじゃない。元々親父は細い体のくせして、ものすごく強いのだ。
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