俺は……

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ベッドの横にある時計を見た。 この時計は映画を見に行った時に買った物で、時限爆弾みたいなデジタル時計だ。残念ながら爆発はしない。しかもアラームの音が異常なまでに大きくて、リアル。隣の家から苦情がきたぐらいスゴいのだ。 もちろんアラームはもう使ってない。実際は遊び心で一回やっただけだ。でも時計としての機能はちゃんとしている。電波時計というのもミソかもしれない っと、まぁ時間は九時を示してるわけです。休日はこのくらいに起きるのが多い。正確には起こされるのが多い。 せっかちなんだよ家族が いつものスウェットをパジャマ代わりの服装で、自分の部屋を出る。 廊下も蝉の声の襲撃にあっている。 いい加減にもうやめてくれ とりあえずトイレに行ってから、洗面所で顔を洗う。 ちなみに石鹸はキレイキレイだ。あの洗ったあとのスベスベ感は誰がなんと言おうと、気持ちいい。 歯みがき粉はLIONの………いやこんな話、意味がなさすぎてどうでもいい。 ザパーっと顔に水道水をぶっかけて、夏の暑さに負けそうな身体を立ち直させる。暑さに勝つ気はないけど、負けたら死ぬから真ん中で…… よし!風情がある夏にしよう。
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