〇1...喫茶店

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     そこの喫茶店は学校から割と近くにあり  部活をしている友達を待つには快適な場所だった   初めて入ったのは五月の初め  可愛いアンティークで飾られた店と看板が  すごく気になり冒険気分で入ってみると  そこは私にとって夢のような場所だった    装飾には私の好きそうな絵や小物も  たくさん飾られていた    なぜかそこいるだけで心が満たされるような気が  して私は毎日のように通うようになっていた      ある日、いつもは座らない一番奥の席に  座ることにした    そして頼んだ紅茶を飲みながらぼんやりと  窓の外を眺めていると木をはさんだ向こうの  家の窓の中に彼がいた    (うわぁ~すごく雰囲気のある人  多分年上のお兄さんだよね)    眼鏡をかけたその人に私は目を離せなく  なっていた...      これがきっと恋に落ちた瞬間だった    
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