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  「あーぁー・・・・早く学校・・・終わんないかなぁー・・・・。」 現在は数学の授業の最中だった。 数学を担当してる女教師は前方に立ち、黒板に必死に勉学の内容を書いていた。 そんな中、私の隣の席に座っている茜は机に項垂れ、小声でそう文句を洩らし始めたのだ。 「またそれ?茜、あんた朝からそればっかりよ?」 私は溜息を吐きつつ、茜の話し相手を務め始めた。 「何言ってんのよ。早く帰ってハンター読みたいってのは、腐女子の基本でしょーが!」 「それはあんたげ・ん・て・い。確かに私もハンターが好きだけど、私はハンターよりもクロロ様だもんねぇー!」 目を瞑り、本の中のクロロ=ルシルフルを脳内に浮かべて私は自然と口がにやける。 それを見た茜は溜息を吐き、体を少し起こして頬杖を付いた。  
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