430人が本棚に入れています
本棚に追加
「あーぁー・・・・早く学校・・・終わんないかなぁー・・・・。」
現在は数学の授業の最中だった。
数学を担当してる女教師は前方に立ち、黒板に必死に勉学の内容を書いていた。
そんな中、私の隣の席に座っている茜は机に項垂れ、小声でそう文句を洩らし始めたのだ。
「またそれ?茜、あんた朝からそればっかりよ?」
私は溜息を吐きつつ、茜の話し相手を務め始めた。
「何言ってんのよ。早く帰ってハンター読みたいってのは、腐女子の基本でしょーが!」
「それはあんたげ・ん・て・い。確かに私もハンターが好きだけど、私はハンターよりもクロロ様だもんねぇー!」
目を瞑り、本の中のクロロ=ルシルフルを脳内に浮かべて私は自然と口がにやける。
それを見た茜は溜息を吐き、体を少し起こして頬杖を付いた。
最初のコメントを投稿しよう!