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  「衣弦ってば、本当にクロロが好きだねぇ・・・・。良く飽きない物だ。」 「なっ、飽きる訳ないでしょ!?・・・・・あ、でもー・・・・・・。」 茜の言葉に少々ムッと来て、私は反対するがしかしそこでふと思い付く。 確か、この子はフェイタンが大好きだったのだ。 「フェイタンやシャルでも良いかもぉ~!」 茜をからかうようにそう言うと、茜は案の定突っ掛かってきた。 「ちょっと!フェイタンはあたしのだよ!!」 「勝手にあんたの物にしないでよー。」 いきなり自分の物だと主張し始める茜に脳内で苦笑しつつ、今度は逆の路線から攻めてみせる。 「・・・・・あ、でも確かに・・・・・・茜とフェイタンってお似合いかも~!」 「え・・・・・・・、は?!何でよ!!」 言葉でそう言いつつ、茜は顔を真っ赤にして尋ねてきた。 そう言う反応をするからからかわれ易いと言う事を、この子は分かって居ないのだ。 「だって、並んでも不自然じゃないじゃーん。」 ケラケラと笑ってそう言うと、茜はがっかりしたように肩を落とした。 「悪かったねぇ、チビで!でも確かに、あんたとフェイじゃ変だね。」 「うん、だからやっぱクロロが良いや。」 勿論好きなのは身長だけじゃないけど・・・・・・・・。 そう考えると次々と浮かぶ彼の魅力。 止まる事を知らない妄想・・・・・・・思想はどんどん私の頭を蝕んで行く。 すると突然体が揺れ、何事かと目を開くと 戻ってこーいと言いつつ私の体を左右に揺らす茜が居た。  
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